月岡芳年 近世人物誌
大河ドラマの主人公にもなった篤姫を描いています、芳年の浮世絵は幕末の血生臭い様相を描き血みどろ絵のシリーズを得意として評判を得る、狂気をはらんだ残酷絵、歴史の一瞬に立ち会っているかのような緊張感あふれた作品を多く残しています。1839-1892
月岡芳年の明治19年10月に発行されたやまと新聞の付録で近世人物誌です、篤姫の生涯が上部の詞書きにあります、ざっと読んでみると、島津斉彬の娘で近衛家の養女、13代将軍家定公の正妻になり・・・云々で最後は人々に慕われていたと結んでいる、徳川宗家の16代家達と飼い猫であろうか、くつろいだ様子で本を読み聞かせているのか楽しそうな表情です。
徳川家の滅亡を防ぐため、江戸を戦火から守るため、和宮は公家方に、篤姫は薩摩・官軍方に働きかけ、江戸城退去後は千駄ヶ谷で暮らし御殿女中やゆかりの者に財産や贈り物を分け与えて慕われ亡くなった時には所持金3円(6万円程度)しか無かったと言われています、
この絵は9000円程で落札しました。本物であろうかと思われますが、水濡れでもして乾かしたのかしわくちゃでネット画像から見たら判別できませんでした。おまけに出品者のコメントにもダメージが大きい事にふれておらず、悪い出品者でした。後から同じ出品者から購入した落札者のコメントみたら悪いコメントがかなり多く、評価の悪い出品者から買うべきではないと思いました。
オークションは成立後に出品者と落札者が評価をつけあいますが、悪い評価がつけば後々の出品や入札時の大きな判断材料とされますので報復評価を恐れてよっぽどの事が無い限りは良い評価をつけます。心から良い評価をつける時もあれば、自分のブラックリストに入れたうえで良い評価をつける時もあります。
月岡芳年 1839-1892
悪七兵衛景清・・若い頃の作品で3枚組みの内の1枚です、まだ後期の面影はありませんが繊細な緊張感あふれる作品です。この芳年は歌川国芳に入門し、国芳門下では国芳の浮世絵を劇画調に発展させた現代にも通じる作品を多く残しています。
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